トレンドワークスの松本です。
今回は最近とても問い合わせの多い、「デッドニング」に関してお話させて頂きます。
デッドニングの本来の目的は、「スピーカーの取り付けされているドア鉄板がスピーカー自体から発生する振動や音から発生する振動を制振材を施工して抑える作業」をデッドニングと言います。
「振動を抑えるだけ?」と思う方もいらっしゃると思いますが他にも色々なメリットがあります。大きく別けると…
○「不要な振動を抑える」 ⇒ 音質向上
ビビリ音などの不要な音が無くなり、スピーカー本来の音を聴くことができます。
○「防音」 ⇒ 音質向上
車内が静かになることによって今までかき消されていた音が聞こえるようになります。
○「ドアをBOX化」 ⇒ 音質向上
今回はこの部分を説明させて頂きます。
ドアの基本構造として、まずドアにはサービスホールと呼ばれているメンテナンス用の「穴」が空いています。
純正状態ではそのサービスホールをチープなビニールで保護されています。輸入車の場合プラスチックのカバーのこともあります。
このビニールを取って、制振材を緑色っぽく見えている窓ガラスの奥の鉄板(外から見るとボディーの裏側)とビニールが貼ってあった外側の鉄板の両方に施工します。
スピーカーの裏側にはスピーカー背面から出た音がドア内で跳ね返りスピーカーの動きを邪魔しない(共鳴しない)様に吸音材などを施工することが主な作業になります。当店では吸音材ではなく拡散材の「ディフュージョン」と呼ばれる高級部材を全てのデッドニングプランで使います
。理由は「吸音材より良いからです!」
「スピーカーは表側からだけ音が出ている」と思っている方が多いのですが、実は裏からも音は出ているのです。
ここを振動を抑える効果のある制振材で塞ぐことによって、ドアが1つの箱のようになり、スピーカーBOXの様な役割を果たして音質向上に繋がります。
スピーカーは本来、箱に入れて初めて「ちゃんとした音」が出るのです。箱に入っていないスピーカーの音を聞いたことのある方はご存知だと思いますが、低音のないシャカシャカサウンドです。箱に入れて初めて低音のある音になるのです。
想像して頂ければ分かると思うのですが、スピーカーボックスが「段ボール(紙)製の場合」と「木製の場合」では当然強度のある木製の箱に入ったスピーカーの方が良い音がします。
「それをドアで再現して良い音を鳴らす」というのがデッドニングです。
少しデッドニングについてお分かりいただけたでしょうか?
デッドニングでご不明な点が御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。